人気ブログランキング | 話題のタグを見る

国際青島太平洋マラソン

国際青島太平洋マラソン_d0053509_22514597.gif


記録 3時間04分43秒
中間 1時間29分24秒

(手元時計)
6km    25’48         4’18/km
5~10km 20’56(42’52)   4’11
20km   41’43(1:24’35)  4’10
25km   22’05(1:46’41)  4’25
30km   21’53(2:08’34)  4’22
35km   22’27(2:31’02)  4’29
40km   23’13(2:53’19)  4’38
ゴール   10’24(3:04’44)  4’44

満足な結果ではなかった。
よく出来た試合を振り返っても自慢して聞こえるので、ここにはくどくど書かない事にしているが、悪い時は自己分析も含めて記録に残しておきたい。少なくとも今はその心境だということ。
今年1月の大阪女子が、条件的にほぼベストコンディションで3時間5分10秒(ここ数年のベストタイム)だったのを思えば、少し走れるようになっているが、今回はやはり内容的に満足のいくものではない。11月上旬には、今シーズンは2003年頃の状態に戻せそうと手ごたえを感じていた自信が(最近の練習状況で)消失していた。そしてそれを裏付ける結果になった。
言い訳めくが、当日のコースコンディションは雨が上がって風が出始め、スタート時点で3.5mほど。レース終了時には5.7mくらいとなり、スタートから10km付近までは相対的に向かい風、帰りは追い風傾向だが横風に近いもの。32kmでスタート点を過ぎてさらに直進。37kmで再度折り返す残り5kmは、海に面した遊歩道で強い向かい風となって、疲れた足に追い討ちをかけた。
この大会7度目の参加という知人に聞くと、こんなに風が強い年は始めてという。ただし今年は、これまでのコースから大幅に変更されている。コースの2/3はパーム椰子並木の続く直線に近い高架道路で、風の影響は受けやすい。
とはいっても、振るわなかったのをすべて風のせいにするのは言い訳で、これが現時点の私の実力。スタートしての数キロを4’20ペースでしか入れなかった点、ボトムハーフでペースアップすれば可能と言っても、中間点をあと2分早く(それも楽々と)通過できなければ、サブスリーを語るなどおこがましいというもの。現に2kmまで私の後にいたブラインドランナーの高橋さんは、2時間56分できっちり完走されている。伴走者のいい仕事にも敬意を表したい。


前日は曇り予想が雨になり夜半に上がった。雨が上がると風が出る場合が多いので、スタートしてしばらく雨が残るくらいが、自分にとっては条件的に良いかなと思ったが(アップの時に濡れるのは嫌だけど)、大会スタッフや6時間やそれ以上もかけて走るランナーのことを思えば、晴れてよかったと思う。晴れてしかも快晴になる。私は晴れ女だけど、しかし雨のレースは嫌いじゃない。晴れて気温も15℃前後なので、一旦はランニングの上下で走ろうとするが、下半身に汗をかかない為か比較的寒さに弱く、ハーフ以上の距離になると気温はある程度あっても風で足が冷えて動かなくなるのでスタートへ向かう途中で引き返してロングタイツに履き替えた。これは良い判断だったと思う。上はランニングにアームウォーマー。貰いもののSKINSのアームウォーマーは、加圧の効果は正直分からないけど途中で暑く感じず快適な温度を保てたと思う。手袋はつけたり外したりしてこまめに温度調節した。

冷静にラップだけを見ると、上手く走れてないなぁと思う。1kmごとに距離標示があるのは良かったが、入りのペースが遅く、幹線道路に入ってからは向かい風にもなったので、1km毎のラップを気にしすぎるのは良くないと思い、力まずに適正ペースを維持しようとしたが、調子が上がって風のない所はタイムを稼いでおきたい気持ちが少し強かったかもしれない。25kmではまだおつりがあって、30km付近は少し疲れてきたけれども、この付近も行きとは風向きが変わってまた向かい風。幹線道路(バイパスみたいな高架道路なのです)を降りてスタジアムに戻って青島方面へ向かう、32kmを過ぎると風の影響は少ないか追い風だった。風の影響は区間ラップにそれなりに反映されている。

初めてこの大会、そして九州の大会を走って感じた事も含めて少々。
まず青島を走ることにしたのは、10/12日本山岳耐久レース(72km)、11/15ムーンライトマラソン(フル)と走った後に年内のフルを考えると、ローテーション・コースコンディション的に一番適当かなと思ったため。(11/23福知山、12/7NAHAマラソン、12/23加古川と比較したが、12/21の防府マラソンを今年の募集規定なら走れた。交通の便や大会の性格を考えると、今ならこっちの方が条件が良かったと思う。とはいえ大阪までのローテが短くなる点で若干躊躇するけど)
以前のコースの時に記録の出しやすいコースの公認大会だから、ハーフを走るのに良いと聞いていたが、それは下り基調のワンウェイコースだった為らしい。以前は公認の部があったはずだが、今年は公認大会ではないしコース事体も公認でなくなったのかな?
今のコースはほぼフラット。市内の一部と青島方面へ往復するトロピカルロードは路面が硬く、やや足に負担がある。折り返しが3ヶ所あり、中央分離帯を挟む市内の折り返し部分は、行き帰りのランナーが4重に重なり視覚的な走り難さがある。
制限時間が30分延びて6時間半になり、宮崎市街地を通る市民大会色が濃くなった。コースの関係上応援が増えたらしいので、その点については有難い。今回も「女性がんばれ~」とかなり励ましてもらえた。
参加人数は、併設のハーフ、10km、5km、3km、それぞれに視覚障害者の部を含めて1万1千人。そのうちフルが6千9百人。昨年の福知山が8千7百人なので割と似た大会規模だが、青島は東国原知事の参加で昨年~今年と急に人数が増えたという。(昨年は会場付近の渋滞のためスタート時刻が30分遅れたそうだ)東知事は3時間45分前後で完走していて立派、そして大人気。3時に乗る飛行機に間に合った。ランネットによる完走者実績は、(2008年)5569人、(2007年)4951人、(2006年)3531人、(2005年)4083人のようだ。公認大会で無いこと、今年最後だった東京女子マラソンの影響もあるのか、女子のコーラスラインのレベルは昨年に比べて落ちていると思う。但し男女優勝者はレベルが高く、東ご夫妻のアベック連覇で、奈々さんは今年の広島クロカンまで知らない人だったが、大畠さんと山岳競技で懇意にしていて、富士登山競走昨年3位、今年2位の実力者。
自分で走った印象だけで言えば、福知山マラソンの方が競技レベルが高い。そして関西と九州の違いも感じる。

福知山マラソンは、申告タイム順のスタート配列で、登記登録者を優遇しないためもあって、ゴール予想タイムのサバ読みが激しい。(少なくとも標準突破を目指す登録女子の部においては)
一方青島は、申告にあまり偽りがないと思う。ゼッケンは性別で色分けされているものの、男女合わせて申告タイム順の番号。私は2:55か3:00の予想タイムを申告して306番をもらった。スタート整列はゼッケン番号順(予想タイム順)で、私のネットタイムとグロスとの差は6秒。
福知山は最初が下り坂であるのも手伝い、やや突っ込み気味のペースで入り、30km以降ばたばたと潰れて結局はオーバーペースならぬバブルペースだった・・・という傾向がことに男性ランナーに於いて著しいが、青島は後半落ちてきたランナーを抜くものの福知山よりその数は少ない。自分のペースを守って走るランナーとしての成熟度が九州は高いと聞いていた話を裏付ける印象を持った。またその一方、福知山だと一度出来たペース集団が中盤付近までは崩れずに展開するのに対し、青島ははランナーが縦一列にばらけてしまって、よく言えば自主独立、そうでなければペースがばらばら。体格に勝る男性に比べて僅かなアップダウンや風でペースの影響を受ける分を差し引けばほぼ同じペースで刻んでいたつもりだが、今回長時間一緒に走れたペース集団が皆無だったのは、やはり私のペースが一定していなかったのか?正確なところはわからないが、なるべく風避けに使える人は利用させてもらった。
同じペース集団で走るのは色々な面で有利で、2時間50分台の前半から上を目指す女性ランナーだと、国際女子マラソンより男女混合マラソンの方が走りやすいのではと思う。要は、記録を狙うには男女問わず同レベルのランナーが多いほど走りやすい。

給水所付近のマナーはやや洗練されておらず、コップを取る為にテーブル付近で少しスピードが落ちたり、コップを取って右前方を走っていたランナーが、コップを捨てる為に斜行して接触したことがあった。(サブスリーペースレベルのランナーですよ)国際マラソンでは言うに及ばず、福知山でも気になったことがない点なので、大人数で走る大会に不慣れな人が多かったのかな?

※ 今回の総合順位は167位。同じタイムで昨年の青島なら223位、今年の福知山だと358位。上記の件は総合的な今年の競技レベルの差もあり、コンディション的に今年は全般に振るわなかった可能性も多少考えられる。(昨年の青島の167位は2:59:47。まぁ微妙なとこですね・笑)

宮崎空港からは距離は6km程と近いのだが路線バス、JR共に便数が少なく便利よくなかった。空港に到着し、1時間バスを待てば、着いたのは前日受付の会場へ向かう8割方座席が埋まった路線バスで、何時の間にか30人ほどの列になっていたバス待ち人の全員は乗ききれずにJRへ向かう。JRも本数が少なく連絡が悪い路線を乗り継ぐので時間がかかる。ナンバーカード送付時にタクシーの割引券が同封されていてサービスが良いと思ったが、空港から会場までのタクシー料金は2千円程度らしいので3~4人のグループなら迷わず利用するところ。当地のJRのシステムはやや難解で、空港から宮崎までは乗車券だけの通常料金で急行列車に乗れる。日南線から空港線への乗り継ぎ駅は、田吉と南宮崎と二つある(田吉駅には急行が止まらないから)。土日に運休する便があって乗り継ぎに更に1時間待ちになりそうだったしで、今回はちょっと失敗の巻だった。たまらず南宮崎の改札を出て、一見してランナーと分かる同業者2人に声を掛け、1人千円で会場まで相乗りする。
今回は土曜日に時間があって会場周辺を見ておきたかったので前日受付をしたが、当日受付だって出来るし、ツアーを利用したら宿泊のホテルで受付が可能とのことである。当日会場までも送ってくれるし個人手配とあまり費用が変わらないので、ツアー利用がお得だと思う。

アウェーの大会なので今回誰も知った人と会わないと思っていたところ、ゴールした直後に能登さん(旧姓)が声をかけてくれた。いろいろ経緯があり、メールや多分一度は電話でも話したことがあったけど、実は会うのは初めてで嬉しかった。(後で鏡を見たら強風で髪の毛がボサボサで恥ずかしくなる)ダンナ様の応援らしい。更に年賀状の付き合いだけで会うのは8年ぶりになる’99年ムーンライトツアーで一緒だった友達が、表彰後に見つけてくれた。私は思い出すのに時間がかかってしまったけれど、彼は偶然プログラムで名前を見つけ、更に途中までは近くを走っていたという。ゼッケン順番でなくあいうえお順で、所属チーム明記のないプログラムの中から、よく見つけてくれたものだ。久しぶりに会ったという気がせず、1時間ばかりも立ち話をしてしまった。(空港でもまた隣り合わせたのが奇遇)その辺りが今回ちょっと嬉しかったところ。
神戸で待ち合わせた、当日別の大会を走った連れは、私の大会結果について全く関心を払わず、聞いてこないのがムカついた!

4’15ペースの30km走が3回出来れば3時間が切れるというのが私のものさしなんだけど、消化できたのは1回だけで、その他は4’20ペース以下の30km走しか出来なかったのは反省するところ。マラソンで一つレベルを上げる為には、スピード持久力は必須なので、たとえ20km~10kmまでに距離を短くしても、少し我慢が必要なペースで押していく練習は避けて通れない。昨年と今年の過程においてそれは痛感した。ウルトラ系はフルの為にはさほど役立たず、むしろハーフや10kmをコンスタントに走っている方が現状のコンディションが把握できるし、良い練習にもなる。
1年を通じてペストコンディションを維持するのは不可能なので、10月からのレースの流れで少し疲れが出てくる時期だったかも知れない。9月から10月にかけて体調も意欲も抜群だったはず。
それにレースとして臨んだ場合、少し走る本数が多過ぎたと思う。秋シーズンのウルトラは走らない主義だったところ、71kmの山耐を走ったのはやはりフルマラソンの為にはならなかった。昨年秋の山岳耐久と100kmマラソンを走った佐藤光子さんに伺ったところ、「そのシーズンのフルを棒に振るのは覚悟のうえ」というお返事だった。
疲労を抜いて練習をやって、ピークを作って次のレースに臨むには時間が不足していた感は否めない。でも毎年大阪が本番なので、失敗はそれまでに済ませてしまおうと何時も思う。年間グランドスラムは来年の楽しみに残ったと考える。そして大阪で悔いが残る結果しか出せなかったら、来年は山耐は走らず、沖縄には行ってもフルはやめてハーフを走ることにしよう。
走るほどにマラソンの難しさが分かってくるが、だから面白いのかもしれない。
by rosenbergs | 2008-12-15 17:51 | ランニング


<< この人が大人気 骨折? >>